秋風をほんの少しだけ感じられる季節になりました。
今年の夏は晴天・高温・乾燥の日が何日か続いたかと思うと、豪雨・雷雨や東南アジアのスコールのような土砂降りの雨が降る天候でした。
庭樹にとっても耐え難い夏だったと思います。特に昨年植え替えたばかりの庭樹は、根系の発達が十分ではなく、根からの水分吸収が、葉からの蒸散に追いつかず、また強烈な直射日光のため葉やけを起こしています。
枯れた葉がいつまでも枝に付いていますので、枯れ葉はていねいに切り取り、地中深く埋めるか、焼却処分に出しましょう。
このような庭樹は相当衰弱してますが、あわてて施肥することは控えてください。庭樹の根系も衰弱しています。
胃腸を壊した病人に、無理にビフテキを食べさすようなものです。
病人はまず生活環境をただし、食事はおかゆからです。衰弱した庭樹にも、根が生育している土壌環境をよくしてください。
排水、保水をよくします。根も生き物です。新鮮な空気を必要とします。部分的にあるいはスポット状に庭土を深く掘り返し、木炭、パーライトなどを投入し通気性も改善してください。
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